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「畳なんて古臭い」と思っていた過去の自分
2021年秋、注文住宅の設計を始めた当初、リビングは全面フローリングにする予定でした。「畳なんて昭和っぽくてダサい」「モダンな家には合わない」と思い込んでいたんです。
でも、設計士の高橋さん(60代のベテラン)から「リビングの一角に畳スペースを作りませんか?」と提案され、半信半疑で採用することに。
実際に住み始めて2年以上経った今、「畳スペースを作って本当に良かった!」と心から思っています。予想以上に便利で、家族の生活スタイルまで変わりました。
今回は、我が家のリビング畳スペースについて、実際に使ってみて分かったメリットと意外な発見をお伝えします。
洋風リビングに和の空間が生まれた驚き
最初は「浮くんじゃないか」と心配だった
我が家のリビングは20畳のLDKで、基本的には北欧スタイルのモダンなデザインです。そこに4.5畳の畳スペース(小上がり)を作ったのですが、正直「デザインが合わないんじゃないか」と不安でした。
でも完成してみると…
予想以上におしゃれ!
- フローリングと畳のコントラストが良いアクセントに
- 小上がりにしたことで空間に立体感が生まれた
- 来客から「和モダンでおしゃれ!」と必ず褒められる
友人の建築家も「洋風空間に和の要素を取り入れるのは、最近のトレンドですよ」と言っていました。古臭いどころか、むしろ今っぽいデザインだったんです。
い草の香りに癒される毎日
入居当初、畳の部屋に入ると「あ、い草の香りだ」と気づきました。この香り、想像以上にリラックス効果があるんです。
仕事から帰って畳スペースに座ると、フワッと香るい草の香り。それだけで「あ、家に帰ってきたな」という安心感を覚えます。
妻も「この香り、アロマより好きかも」と言っています。
空間の使い分けで生活が豊かに
1つのリビングで2つの過ごし方
畳スペースを作って一番良かったのは、同じリビングでも気分によって過ごし方を変えられることです。
フローリングエリア(16畳)
- ソファーでテレビを見る
- ダイニングテーブルで食事
- 立って過ごすスペース
畳エリア(4.5畳)
- ゴロゴロくつろぐ
- 床に座って過ごす
- 横になって昼寝
以前のアパート時代は「リビング=ソファーで過ごす」という選択肢しかありませんでしたが、今は気分に応じて過ごす場所を選べます。
週末の「畳ごはん」が家族の楽しみに
普段は洋風のダイニングテーブルで食事をしていますが、週末は畳スペースに座卓を出して「畳ごはん」をするのが我が家の習慣になりました。
同じ料理でも、畳で食べると不思議と美味しく感じるんです。特に:
- 和食(刺身、煮物など):雰囲気が合って味が引き立つ
- 鍋料理:みんなで囲むのに最適
- お寿司:特別感が増す
子供たち(小学生の娘2人)も「今日は畳ごはん?」と楽しみにしています。
冬のこたつが最高の家族団らん
これは予想外でしたが、冬場のこたつが家族のコミュニケーションを劇的に増やしました。
11月になると畳スペースにこたつを設置するのですが、これが本当に良くて。家族4人がこたつに入ってミカンを食べながらテレビを見る時間が、一日の中で一番幸せな瞬間になりました。
以前はソファーで各自バラバラに座っていたのが、こたつだと自然と密着して座るので、会話も増えるんです。
夫からも「こたつ、最高だな」と。最初は反対していた夫が、今では一番こたつにハマっています(笑)。
子供の安全性が格段にアップ
転んでも痛くない畳の柔らかさ
我が家には小学2年生と4年生の娘がいるのですが、家の中でよく走り回るんです。フローリングで転ぶと「ゴンッ!」という音とともに泣き出すことも…。
でも畳スペースで転んでも、クッション性があるのでほとんど痛がりません。
実際にあった出来事:
次女が畳スペースで遊んでいて足を滑らせて転倒。でも「痛くない!」と言ってすぐに立ち上がりました。同じような転び方をフローリングでしていたら、確実に泣いていたと思います。
畳の柔らかさが、子供の安全を守ってくれているんだなと実感しました。
祖父母が遊びに来ても安心
70代の両親が月に1回遊びに来るのですが、畳スペースがあることで安心して過ごしてもらえています。
母は「膝が悪いから、フローリングだと立ったり座ったりが辛い。でも畳なら大丈夫」と言っています。
また、万が一転んでも畳なら衝撃が少ないので、高齢者にとっても安全です。
防音効果で近所への騒音を軽減
フローリングの「バタバタ音」問題
我が家は2階建ての一戸建てですが、隣家とは3mしか離れていません。子供が走り回ると、フローリングの「バタバタ」という音が結構響くんです。
以前のアパート時代、下の階の住人から「お子さんの足音がうるさい」と苦情を言われたことがあり、それがトラウマでした。
畳スペースでの防音効果を実感
畳スペースで子供が走り回っても、音が明らかに小さいんです。
実際に測定したわけではありませんが、体感的には:
- フローリング:「ドタドタドタ!」
- 畳:「パタパタパタ」
音の大きさが半分以下になっている感じです。
畳が音と衝撃を吸収してくれるおかげで、近隣への騒音を気にせずに子供を遊ばせられます。これは精神的にも本当に助かっています。
湿度調整と断熱効果の実力
梅雨時期のジメジメが軽減
我が家は6月の梅雨時期、湿度が高くなりがちです。リビング全体の湿度計で見ると70%を超えることも。
でも不思議なことに、畳スペースにいると「他の場所よりサラッとしている」と感じるんです。
設計士の高橋さんによると、「い草には調湿性があるので、湿度が高い時は湿気を吸収し、乾燥している時は湿気を放出する」とのこと。
実際、梅雨時期でも畳の上は素足で歩いてもベタつかず、快適に過ごせています。
冬の底冷えがない驚き
冬場、フローリングは足元がひんやり冷たいですよね。でも畳は断熱性があるので、素足で乗っても冷たくないんです。
温度の違い(1月の朝、実測):
- フローリング表面温度:約15℃
- 畳表面温度:約18℃
たった3℃の差ですが、体感的には全然違います。
こたつを置いた時も、畳の断熱効果で熱が逃げにくく、暖房効率が良い気がします。実際、冬場の電気代が以前のアパートより安くなりました(アパートは全面フローリング)。
意外なデメリットと対策
掃除がフローリングより面倒
正直に言うと、畳はフローリングより掃除が面倒です。
- 掃除機のヘッドが引っかかる
- ルンバが畳の縁で止まる
- 液体をこぼすとシミになりやすい
特に子供がジュースをこぼした時は焦りました。すぐに拭き取りましたが、うっすらシミが残ってしまい…。
対策として:
- 畳専用のお掃除シートを使用
- 飲み物は畳エリアに持ち込まないルール
- 年1回の畳のメンテナンス(業者に依頼、1.5万円)
ダニ対策は必須
畳はダニが発生しやすいと聞いていたので、対策は徹底しています。
- 2週間に1回、畳の隙間まで掃除機をかける
- 年2回、畳を上げて下の埃を掃除
- 湿度が高い日は除湿機を使用
今のところダニの被害はありませんが、油断は禁物だと思っています。
まとめ:畳スペースは現代の住宅に必要
「畳は古臭い」という先入観は完全に間違いでした。むしろ、現代の住宅にこそ畳スペースが必要だと確信しています。
畳スペースがもたらした変化
- 家族の団らんが増えた(特にこたつ効果)
- 子供の安全性が向上
- 近所への騒音を気にしなくて済む
- 四季を通じて快適に過ごせる
- 空間の使い方の幅が広がった
畳スペース設置のポイント
もしこれから注文住宅を建てる方で、畳スペースを検討しているなら:
- 最低4.5畳はあった方が使いやすい
- 小上がりにすると収納も作れて便利
- い草の質にこだわると香りと耐久性が違う
- 掃除のしやすさも考慮して設計する
これから家を建てる方へ
「和室は要らない」と最初から決めつけず、ぜひ畳スペースも検討してみてください。
私たちも最初は半信半疑でしたが、設計士の高橋さんが熱心に提案してくれたおかげで、今の快適な生活があります。
畳スペースについて迷ったら、経験豊富な設計士さんに相談することをおすすめします。きっと、あなたの生活スタイルに合った畳スペースのプランを提案してくれるはずです。
畳のある暮らし、想像以上に豊かで快適ですよ。
